Sudden impact

「ダーティハリー4」が観たい!!


BSでやるのはカットが多いし、字幕だし。

あの、色んな悪党どもと山田康雄とのやり取りが聴きたい!!!


DVD BOXを引っ張り出してみたら、4のしかるべきトレイが空っぽ!

全てのDVD、ブルーレイのケースを開けてみたけど、無い!


んじゃCDのケースの中….. ?

まるで宇宙空間に放り出されるような絶望感を感じてしまったので、4だけ単品で買い直すか、、、

amazonサイトを開いたらなんと!

1~5ブルーレイBOX3,000円台とな⁉

しかも海外版BOXあるあるの日本語字幕、日本語吹替も入ってるんだとか!

即ポチしたのは言うまでもありません!


このオープニングシークエンスがまたイイんですよね。

YouTubeにはやはり英語版しかないですな。

 

エレベーターでチンピラにおちょくられてスゴむハリーのセリフ回しがまた絶品なのですが、

その前の「審議に値無し!」とけんもホロロに裁判所を追い出された後、思わず検事がハリーにお小言


How many times, Callahan? 

Sixth sense doesn't count any more.

You can't bust them because you think they're dirty.

Psychic don't cut it.

 

私なりに吹き替えの台本を想定して訳してみると、


何度言わせるんだキャラハン、

刑事の第六感なんて通用しない!

汚い奴らとわかっていても、

超能力じゃ無理だ


さぁさぁ、では久しぶりに当時の吹き替えはどう言ってたのかな?

Psychic(サイキック)を何て訳してるんだろな?メンタリストでP.ジェーンが必ず否定する「霊能力」も、劇中で使われている単語はpsychicだったけどな、と観てみたら、


 「だから言っただろうが。

こいつはクロだという第六感だけじゃ逮捕できん世界なんだよ。

コックリさんじゃないんだぞ


ぬはは、サイコーですな!

原文をそのまま訳せば

「超能力じゃ役に立たない」

ですが、コックリさんを登場させちゃうのがイイですね!

これだから当時の吹き替え文化は素晴らしきエンタメなのです。


それからそれから、

いつものブラックコーヒーが激甘でおかしいなと店に戻ったら強盗団が息巻いてる最中だったと。

44マグナムであらかた片付けて、最後の一人がダイナーのおかみに銃を突き付けて盾にしているのに44を向けて

「さぁやれよ、いい日にしてくれよ(Go ahead, Make my day)」


実はこのダイナーでの大捕物は最初のTV放映ではカットされていたようで、今回のブルーレイも字幕になっていました。

もったいないですね。


時のレーガン大統領も会見で、増税案を通そうとしている議会に対して、こっちには拒否権があるんだぜと警告して最後の決め台詞でGo ahead, Make my day.→会見場大爆笑

それほど有名になっていたハリーの名台詞なのにね。


そして援軍パトカーその他が到着、

現場に駆け付けた刑事にハリーが一言、


Call D.Ambrosia in the D.A.'s office,

ask him if coffee is psychic.


AI翻訳だと、

「地方検事局のダンブロジアに電話して、

コーヒーが超能力かどうか聞いてくれ」

ですが、ここは「コックリさん(psychic)」の伏線を生かしたいですね。

こんなのドデショ?

 

「検事に電話して聞いてくれ、

コーヒーはユリゲラー以上か?ってな」



一体私たちは何を読まされているのでしょう。

Fenderネックの話の続きかと思えば、妄想夢芝居に付き合わされてるだけじゃ?


なんて脳内ネットの反応が聞こえてきそうですがさにあらず、前回の続きなのですねこれが。


アントンラヴェイをご存知でしょうか?

まぁこれは又聞きなのですが、「悪魔崇拝」を標榜するメンバーシップ協会を立ち上げ、マリリンマン吉も会員であったというそのコミュニティには、しばしば「本気」の入信者が訪れ、生贄の儀式がどこまで本気かしつこく聞かれることもあったといいます。

では、見せ物のインチキなんですか?と問われると、ラヴェイ曰く、

「人間にはファンタジーが必要なのだ。」


イイこと言いますね。まさにそういうことなのです。

前回のジャックディジョネットの"stoke"はワクワクするといった訳もあります。


ebayでこの75年ネックを見つけた時、

・こいつは素晴らしきFenderハードロックメイプルネックに違いない

・そのポテンシャルを見抜いたオレがなんとかするしかない

・こいつで何かすごくワクワクすることができないかな

・でもストラトを組み上げるってのも何か違うような気がする

・そう考えるとなんでもありじゃん?

・でもこのネックの良さを活かす軽量ボディじゃなきゃ意味ないよね

以上のことが一瞬にして突発的にオツムを駆け巡ったのでした。

どんなもんだい!AIにゃこういうことは出来まい。


これが人間が思い描いてワクワクできること、すなわちファンタジーであり、人はこうして文化を築いて来たのです。


ダーティーハリーも、実にファンタジックな吹替のセリフにワクワクしてしまうわけで、オリジナルの英語とはちょっとぐらい違ってもそっちの方が大事なのは大いにありの世界だったのです。

そしてさらに声優さんたちの個性の素晴らしさ。本当に後世に残すべき宝物です。


ん〜、予算は限られちゃうけど、それぐらい宝物と言うべきギターにするぞい!


まだまだ続く!





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