in progress



「あぁ..ウマそ」

「あ、ハリーさん、毎度どうも」

「あージャフィ。いつもんだ」

「昼も夜もいつものかねぇ」

「別に構わんだろ?」

「フンっ、まぁね」

「なぁジャフィ、薄茶色の車がまだ銀行の前に停まっているかい?」

「薄茶の車ね。うん、あぁ停まってる」

「エンジンは掛かってる?」

「へっへっ、知らないよ。こっから分かるもんか」

「後ろから排気ガスが出てるかい?」

「出てるよ!ヒドイもんだ。公害撒き散らしてる」

「ああ。。頼まれてくんないか、この電話番号にかけてくれ」

「警察かい?」

「ああ、キャラハン刑事からの伝言で、銀行で211が進行中らしいって言うんだ」

「211、わかった」

「進行中というのを忘れないでくれ」

「進行中ね、よしきた!」

「さてと、騎兵隊の到着まで待ってくれるとイイんだが。。。 おや残念」





「. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .  




どちらも映画の中の有名な「進行中」の名シーンでした。


ということで、進行中のストラトネックプロジェクトですが、ペグを取り付けねばですね。


おなじみの現在韓国製のFキーで行きましょう!

今どきの米国以外製造FenderやWarmothのネックなんかだと、ことごとくキーケースの幅が大きくて削らないとハマらないんだとか。

これも妙な話ですね。

いつからペグ穴の間隔が狭くなってしまったのでしょうね。

どういう理屈なんでしょう?

でもリアルFender=ヴィンテイジFenderに関しては当たり前に幅ぴったりなのでその経緯には興味ないのです。ぬはは。


ならばそのまんますっぽりかといえばさにあらず、ペグポストの根元が当時物と違ってがっちり太くなっているので、ここは加工が必要なんですな。

ブッシュはオリジナルがついていますが、こちらはそのままで問題なし(ここにもトラがいますね)。

とするとヤツの出番ですな。


ステップドリル〜。

ミリとインチサイズと両方持っていますが、今回は10mm幅で。

ポストの太くなっている部分は9.5mmなんですが、ここをあんまりギチギチにしてしまっても、ペグ取付ネジ穴は再利用で、ペグブッシュもすでに控えているので、少しくらい余裕があった方が良いのです。


では、10mm幅でホジホジ。

キラキラリン!

ピッタンコハマりましてん。


ブッシュはオリジナルなので、こちらはピカピカとはいきませんが良いのです。

しかしこのサビやくすみ方は、ニッケルメッキなのでしょうか?

当時のFキーはクロームメッキで、ブッシュもクロームかと思っていましたが、どうなんでしょね。


1967年製の我が家のテリーを見てみましょう。

Fキーはサビは浮いていますが、キラキラのクロームメッキですね。

ではブッシュは、、、



ニッケルメッキの成れの果て、サビサビの助。

どうやら当時からこのコンビネーションだった様ですね。



さぁ、進行中に戻りましょう。


サウンドハウスからF印ネックプレートの到着です。付属のステンレスねじは使わず、鉄ネジを別あつらえにするのはいつも通りのボクちゃん。


していかなるボディにインサートするかといえば、実はこのネックを落札した時にたくさん70’sストラトパーツが関連アイテムに登場していたのはお話した通りですか、その中で、このネックと同い年の1975年製のオリジナルオリンピックホワイトボディなんてのも出品されていました。

しかも超々軽量級でレゾナンスバッチリだなんて、我が白→サンバーストストラトを彷彿とさせる売り込みでしたが、お値段20万越え。

とても予算が組めないのと、またストラトかぁ。。。

トレモロユニットのバネやらブリッジのコマやらコマのネジを変えたりとか…あ、コマのネジは沢山余ってたっけ。


でも何かめんどくさい感と、進化していない感が猛烈に押し寄せて、something differentを求める心が静かに、しかし何かをたぎらせているのを感じてしまうのでした。


単にヴィンテイジ機材購入欲求のG.A.S.(Gear Acquisition Syndrome)ではないのかもボクちゃんは?

なんて、「でもやるんだよ」精神がこれだけ鮮やかに発露しているのって、何に突き動かされ続けているんでしょね?


ジャックディジョネットが、ドラマーとは何かと問われた際、薪をくべ続ける(stoke)存在だと言っていました。

イイこと言いますねー。


stokeの意味をネット検索すると色々出てくるので、「ホホー」と感心してぜひ感じ入ってください。


では私の場合、誰が薪をくべ続けているんでしょ?


when after all, it was you and me.

これは「悪魔を憐れむ歌」ですね。

オレとそれ以外全部とすれば、ハタチの頃から何も変わっていないなんて安直に片付けもできますが、「悪魔を〜」でもボヘミアンラプソディでもthe Whoの歌詞でもKashmirでも、主人公は「孤独」です。

あ、「孤独」が主人公であって、主人公は孤独な人ということを言ってるのではなくてね。


何やらギタークラフトが妙な方向へ行ってしまって、果たして何か出来上がるのかしら?とご心配召されるな。

「でもやるんだよ」ユニフォームで、ボクちゃんはやるのです。





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