おやすみ...

聴こえるか? 聴こえるだろう...
夜の申し子が唄っておる
あぁあ、君もまた村人と同じか、狩人の勇気を持たぬ臆病者らしい…


いつぞやこのブログのコメントで、そんな何十年前にテレビでやったきりの吹替のセリフをよく覚えてますね。なんて感心されたことがありましたが、さぁお立ち合い!
なんとその吹替版が上がってましたぞ!

ノスフェラトゥ』1979  

きゃー懐かしい!
あの80年代の夜たちが蘇ってくる様です。
誰かが言いましたね、「夜は優し」と。


そんな昔話はいいからネックの続きは?
ストラトにしないならなんなのさ⁈

はいはい、
2025年の夜にeBayをさまよっていたらこんなボディを見つけました。



もしやもしや、これが探し求めていたsomebody to loveなのでは?ボディだけに。

しかも、てっきり津嘉山正種かと思っていた吹替えが玄田哲章だったジヨナサンハーカーがナイフで手を切った時、その指に流れる赤い血を見てハッとしてグッときちゃったノスの様に(先の動画の25:50)、一瞬で心惹かれてしまった、赤い、といっても何とも玄妙な色合い。

「ピンと来たら2秒で決めてポチ」の大原則に則りと言いたいところですが、先ずはお気に入り登録してスペック確認や似て非なる他製品との比較は一応やりましたが、まぁすでに決定でしたね。

してはるばるやって来たパッケージを開けてみたならば、なんとまぁラメラメキラキラのお姿。
あらためて商品説明読んだら"Sparkle Red"とな。
言い換えれば下卑たメタリックレッドなんじゃ?
いやいや、それがそうでもないのが、


ボディに陽の光がさすとこの様に輝き出すのですよ!
まるで熱を噴出している恒星の様に。


私は太陽の光はあまり好かぬ
陽に輝く泉もだ
あれは若者のものだ

ノスには眩し過ぎるギターですな。


?えーと、テレキャスなの?ストラトネックなのに?しかもシンライン⁇

まぁまぁイイじゃないですか。
たしか2ハムのテレキャスターカスタムってストラトヘッドでしたよね。
なら違和感でも何でもなく既視感?

肝心なのは、アルダーのライトウエイトボディだということ。
しかもシンライン。お分かりか?

前回お伝えした、ebayのこのネックと同い年のオリムピックホワイト激軽ストラトボディのDiscriptionにあった文字が”Resonanse”。
イコールこの言葉が最大限の売り文句だということを感じ取らねばなりません。

Resonanse=共鳴ですよダンナ。

弦振動をガッツリボディに伝える素晴らしきハードロックメイプルネック。
そしてバッチリ共鳴する"Super Light"アルダーボディ。しかもセミホロウのシンライン。
どんな鳴りを実現するのかワクワクしますね!
あーもうたまらん‼︎ 電装系のパーツとかは後回しでイイから、
Fプレートと鉄ネジでジョイントして弦張ってみましょー‼️


ぅワォ!
何ですかーこの鳴りは‼︎ 
すわ金八も登場の(いい加減古いかなぁ)、驚嘆のレゾナンス!
もちろん音の芯はソリッドでブライトです。太いブライトというか。
音を文字化するのはホント難しいですが、これだけ情報が溢れすぎてしまっている時代ですから、永遠の26才のお兄様からヒントをお伝えしましょう。

詰まった様な音はダメです。
動画サイトでも何でも、スマホでもタブレットでもわかります。
昔AMラジオの音でもイイ曲やかっこイイギターの音にシビれたように、この辺は普遍なのです。

エレキなんですから、アンプリファイドしてからならワウを掛けたり、それこそampegのミッドコントロールを上げたりと、いくらでも鼻が詰まったような音の演出はできますが、それとは全然違って、no effectのアンプでクリーンサウンドでなぜか詰まったような、アタックはあるけどブライトさがなくすぐにしぼんでしまう様な音をしているギターは...
実際1960年製のレスポールでもその様な動画をYouTubeで観たことがあります。
案の定、コメント欄にその点のご指摘がちらほらあり、まともな感覚を皆さんお持ちで何よりと、胸を撫で下ろしたこともありました。
いくら本家カスタムショップだからとか、試奏のフレーズが流麗でプロ並みだからと言って、ギターが良いわけではありません。後半歪ませちゃえば分からなくなるしね。

一番良いのは、70年代前半までのヴィンテイジをたくさん試奏してハッとして欲しいのですが、もはやその年代でもやたら高価だし、ウチに持って帰って弾いてみなきゃわかんないのはその通りなのですが、自分の耳を信じて大事にしましょうということです。
そして、ベッドの上でアンプも通さず、自分が一番うっとりするフレーズを弾いてみて、ギターが唄ってくれるのを感じることが大事なのです。ホントですよ。

自分が欲しいのは、高価なギターなのか、うっとりする音色のするギターなのか、はたまた見た目はヴィンテイジや誰それそっくりの、(ある賢人曰くの)ギターの形をした置物なのか、ワクワクと同時によくよく冷静になることです。

先のノスフェラトゥも、ポポルヴー、グルジアの男声合唱、ワーグナーと、音楽が素晴らしい映画なので、ぜひ日本語吹替音声も多チャンネルリミックス仕様で収録した高画質版をリリースして欲しいものです。家弓さんのノス素晴らしいでしょ?文化財ですよ。
オリジナル音声5.1or7.1chに吹替音声をうまく重ねるなんてそれこそ今世そろそろいい加減可能になってんじゃないの?なんて、深く澱んでおる千の夜に思いを馳せ、今宵も溶けてゆくとしやであった。





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